陣屋を巡らしてあるのが玉石垣です。大里の集落には玉石の石垣が多いです。玉石は横間の浜から運んだと言われています。真偽の程はわからないですが、一個の石を流人がおむすび一個で運んだという話があるそうです。この大里地区の集落は、水の関係から大賀郷地域発祥の地とされていて、旧家や有力家が多いです。そのため、玉石垣で囲んでいる家が多いですが、上部が反った形の石垣の組み方は陣屋の石垣のみになっています。都道沿いの玉石垣は、都道の拡幅の時に漬み替えられたので昔のものではありません。昔の道は大里会館の下を通っていて、本来の玉石垣はその上にありました。